水戸マディラワインセミナー
8月23日水戸のワンデマミさん主催のマディラワインセミナーに参加させていただきました。
大航海時代にポルトガルで生まれたロマンテックなお酒 実はマディラワインもシャンパーニュと同じく偶然の産物なのです。
甘さと酸味の妙『魅惑的なマディラワイン』を様々試飲させていただき、幸せなひとときを過ごしてまいりました(๑˃̵ᴗ˂̵)
マディラワインはリスボンから南西に1,000kmのマディラ諸島で造られています。酒精強化ワイン(別名:フォティファイドワイン)と呼ばれており、醸造過程でアルコール96度のグレープ・スピリッツを添加することで、アルコール度数を高めて発酵を止めます。
そしてできたワインに熱を加えることで酸化、蒸発させ酸度、糖度、アルコール度、色の度合いを高めるて成分が凝縮されます。
【熱の加え方】
Canteiro(カンテイロ): 太陽熱により温度が高くなった屋根裏部屋で樽に詰めたワインを自然に加熱熟成
Estufa(エストゥファ): 人工的な加熱装置で熟成。50度以下で3ヶ月以上。
その後、木樽で熟成されます。
(年間約4〜7%ほど蒸発)
最後にワインボトルに瓶詰めされて出来上がります。
【使用品種】
*Sercial(セルシアル): 白ブドウ/辛口/比較的冷涼な地域で栽培されている/酸味・収斂味が強く、酸味を生かした華やかな香り
*Verdelho(ヴェルデーリョ): 白ブドウ/中辛口/涼しい北部地域/フレッシュな酸と熟成の風味のバランスが良い。
*Boal(ボアル): 白ブドウ/中甘口/
温かい南部地域/芳醇&フルーティで熟成感あり。
*Malvasia(マルヴァジア): 白ブドウ/甘口/海岸沿いの暑い地域/マディラワインの中で最もリッチで濃度が高い。
*Terrantez(テランテス): 白ブドウ/中辛口・中甘口/生産量が極めて少なく、非常に繊細な味わい。
*Tinta Negra Mole(ティンタ・ネグラ・モーレ): 黒ブドウ/辛口〜甘口/1800年代にマディラ島に導入された唯一の品種が現在は生産量全体の85%を占めている。
ポルトガルのポートワイン、スペインのシェリーと並ぶ世界三大酒精強化ワインの中でマディラワインだけが加熱+酸化熟成して造られるので、常温での保存が可能です。しかも抜栓後も味わいが変化しないとのこと。すごく魅力的なお酒です。
ワンデマミ代表・植田真未さんお誘いいただきありがとうございました。本当に良いお勉強させていただきました。
そしてジーノ・リストランテの素敵なマダム菜子さんにお会いできて良かったです(*´-`)
参考資料: 木下インターナショナル(株)さま&マディラジャパン(株)さま資料/富田葉子先生2021年度ソムリエ試験対策資料/日本ソムリエ協会教本